パットーキーのドン、バーバー・アクタル・サイーン。

今回の旅のハイライトになるであろう、スーフィーメーラーを紹介します。
毎年、9月5・6・7日の三日間、ラホールから南に80キロほど下ったPattoki(パットーキー)という小さな村でスーフィーのフェスティヴァルが開かれています。

写真にあるとおり、今年は5日に雨が降ってしまった関係で、6日からの三日間の開催。そんなナイスなタイミングでラホールに滞在していたので、3日間のお祭りのうち6日7日の二日間お祭りに参加してきました!

ラホールからバスとリキシャーを乗り継ぎ、乗り継ぎ、2時間半かけてPattokiに到着。物好きは駅長だけでなく、イギリス人、スウェーデン人、フランス人…確か6人くらいで一緒にホテルから出かけました。そのうち、スウェーデン人の男性と仲良くなったけど、話を聞いたら、インドで英語教師をやっていたから、日常的なヒンディー語もしゃべれるみたい。というか実際しゃべってて、そういう意味では親近感沸きました。


Pattoki到着。

ああ、やっぱり他のところに比べたら、田舎だなぁと感じさせてくれる町並み。
そして、そこで避けては通れない、「あの男」との出会いが待っていたのです。

男の名はバーバー・アクタル・サイーン。この街のケーブル・テレビを支配する男。要するに超金持ち。そんでもって必然的にこの街では有名人。
なぜか、われわれ一行は彼の家に招かれ、ラマダーンが明けるの待ちつつ、ラマダーン明けのチャーエやリンゴなどが振舞われる。そして彼のパキスタン人の典型的なコテコテ・イングリッシュを聞かされる。
「パットーキー・イズ・スモール・スモール・シティー。マイ・ネーム・イズ・バーバー。バーバー・アクタル・イズ・オンリー・ワン。イフ・ユー・テル・ザ・ピープル・マイ・ネーム・バーバー・アクタル,ピープル・テイク・ユー・マイ・プレイス…」
こんな感じ。これでも堂々としゃべるし、文法とか発音とかめちゃくちゃだけど、なぜか何を言ってるのか(もしくは何が言いたいのか)がわかるところが彼らの英語のすごいところ。間違うのが恥ずかしいとか、文法がどうのとかいって、全然英語をしゃべらない日本人よりもよっぽど彼らのほうがマシだと駅長は思います。
「アイ・ハブ・メニー・メニー・ジャパニーズ・フレンズ。タク、○○、・・・」と同じく日本人である駅長に自分の友達の名前をどんどん言ってきて「お前はタクを知っているか?」なんて聞いてくる・・・。その時は「知らねぇーよ(笑)」と思ったけど、あとでそれが知り合いの日本人の方だと判明する(笑)しかも、その人とニュー・デリーで会うという…世の中狭いなぁ。
ちなみに駅長はずっと「ジャパニーズ・ボーイ」と呼ばれてました(笑)


祭りの会場に向かう途中、道端にいた子供たちに写真を撮ってとせがまれる。撮ったら撮ったで、次から次へと「見せて!見せて!」とデジカメの画面を覗き込んでくるからわずらわしいけど、撮らなきゃ撮らないで、いつまでも付いて来るから、とりあえず撮ってあげる。

途中に立ち寄ったバーバー・アクタルの友人の家。水タバコを吸いながら世間話に花を咲かすおじいさんたち。シーシャのあるところがパキスタンの人々にとっての大人の社交場といったところでしょうか。

会場が近づくにつれて、道端でもドールワーラー(ドール演奏家)に出くわす。

聖者廟の周りがダマールの演奏会場になっていて、聖者廟の周りでは何十組の演奏家たちがドールを演奏していて、会場内はうるさいのなんのって!会場中にそこらじゅうで演奏するドールの轟音がこだましています。



ドールの演奏にあわせて踊る人々。

ドールの演奏家たちも演奏をしながら旋回します。
で、その旋回の美しさにおいて有名なのが、すでに紹介したGonga Sain。

本当に見事な旋回です。


よくわからないけど、お偉いさん。この人もたぶん、スーフィー・ダンサーなのだと思われます。

お祭りの様子や、スーフィー・ダンス、もっとディープな話は翌日の日記に書こうと思います。
つづく・・・