大人も子供もドンチャン騒ぎ!

さてさて、お祭りの様子はといいますと、

観覧車やアトラクションも設置されていて、電飾ギラギラ!
スーフィーのフェスティヴァルと聞いていたから、音楽だけのお祭りかと思いきや、広い会場にそれぞれの区画が用意されていて、アトラクションはアトラクション、ドールはドールで集まっています。「SUPER CHAINA CIRCUS」と看板に書かれたなぞのサーカスもありました。出演者はパキスタン人となぜかヨーロッパ系の人たち。中国人の影はないし、中国の曲芸みたいなものも当然無い。なんで、チャイナ・サーカス?パキスタン人にとってサーカスといえば中国なのか??

いやぁ、懐かしいなぁ…、て、これパキスタンですが、夜店でおもちゃ売ってたり

屋台が出ていたり、スーフィーのお祭りといっても日本のお祭りとそう変わりませんね。


こんな見世物も・・・

拡大すると・・・

そっちの趣味は無いので、誘われてもねぇ・・・

ヒジュラ」いわゆるオカマってやつです。
で、これが何の出し物かっていうとこれです。

中にある車とバイクを走らせて、少しずつ壁伝いに上っていって壁を走るんです!観客たちはそれを上から見下ろすんですが、木でできたこの壁をじかに走っているので、ものすごく揺れて結構怖いです。



そしてダマール会場。


ものすごい電飾と、ものすごい人で溢れてます。


この会場であったスーフィーダンサー。ひとつの会場内に何十組ものドールワーラーが集結。自分たちの技を競い合うかのように超近距離で演奏しだすので、それはもうグチャグチャ。それぞれのドールワーラーのところには必ずスーフィーダンサーがいて、写真はそのうちの一組。

写真を見てもわかる通り、2人で踊っているんですが、一人は男役、もう一人は女役の衣装を着てそれぞれ違う振り付けの踊りを踊っていました。足にはグングルーと呼ばれる鈴をつけて踊っていて、この鈴はカタックなどのインド古典舞踊などにも使われるものです。衣装からも女性役だということがわかるし、踊りそのものも、男性役の人が旋回を中心とした大きな振り付けなのに対して、女性役の人は、手や足を細やかに使った女性的な動きの踊りをしていました。


おそらく彼らが着ている衣装はビロードで出来ているものなので、もちろん通気性も悪いだろうし、一度踊りを始めると20分・30分踊り続けるので、玉のような汗を浮かべながら踊っています。
ここで見たスーフィーダンスは、シャー・ジャマール廟で見たものとは明らかに違っていて、とても「儀式的な」踊りのように感じました。見ている限り、踊りの型もある程度決まっているようです。それに特徴的なのは、裾の長い服を着て踊っているので、旋回すると裾が綺麗に浮かび上がって、その光景はまるでトルコのマフレヴィー教団の集団舞踊の踊りのようです。使っている楽器は金属製のマラカスとドール。ドールも基本は2対一組でしたが、3人で叩いているところもありました。

大人だけでなく子供のドールワーラーも大人たちに混じって叩いていました。

3日間開催しているうちの2日間見に行って、両日ともホテルに戻るのは午前3時近くとなってしまい結構疲れましたが、そんな苦労した甲斐もあってパキスタンのディープな音楽を色々と研究しつつ楽しんでくることができました。